「む」の境地

欲望に正直に。琴線に触れるものを愛して。

赤い公園の"新境地"と、僕らはいかに向き合うか

 

 5月4日に発表された赤い公園の新ボーカル加入のニュースはとても衝撃でした。

www.sma.co.jp

この文章を書き始める前に一つ申し上げなければならないのは、自分は普段アイドルの曲を興味を持って聴くことがなく、したがってアイドルの楽曲に関する知識がありません。有名どころでないならなおさら。

そのことを前提に、読んでください。

 

アイドルルネッサンスに関しては、アイドル好きの知り合いがSNSでシェアする情報でたまに触れる程度で、知ってる情報といえば最近解散したことくらい。メンバーの名前も顔も知らない状態だったので、「アイドルが赤い公園のボーカルに???」という断片的な感想しか抱くことができませんでした。

 

そもそも、昨年脱退した元ボーカル・佐藤千明さんのボーカルに惚れて赤い公園を聴いてきた身として、あの曲を表現できるボーカリストなど他にいないと確信してきたので、本当に大丈夫なの?という疑念が先行しました。

 

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http://www.sma.co.jp/akaiko-en0504/ より

 

というわけで、まずはアイドルルネッサンスの楽曲を聴いてみることにしました。

とはいえメンバーの顔も名前もわからない状態。MVを見ながら、どれが石野さんなのかを探すところからのスタート(笑)

 

 ちょっと話は逸れますが、アイドルのMVから特定のメンバーの声を知ろうとするの、結構難しいですね。ソロが少ないし、基本的にみんな同じ衣装を着るので(そこ?)

というかコンセプトも選曲もめちゃくちゃ面白そうなアイドルだったんじゃん。解散する前に知っておけばよかったよ。

 

ということで気づいたら数曲MVを漁っていまして、その中で見つけましたよ。曲の冒頭でソロ持ってるやつ。

*いまだにこの子が本人なのかちょっと不安です(笑) 違ったら指摘してねオタクの皆さん。

youtu.be

なるほど。納得だわ。

 

なんかうまく言えないのですが、佐藤さんを彷彿とさせる「太さ」があるような感じが。不覚にも、歌声を3秒聴いただけで姿が重なった感じがしました。

 

ということで、石野さんの加入は赤い公園にとってメンバーの皆さんにとって非常にハッピーなものであることは間違いないでしょう。

 

そこでもう一度冷静に考えなければいけないのは、私たち受けとめる側の問題。

 

自分は今まで、チャットモンチーを筆頭に、赤い公園、ねごとなど、多数の“ガールズバンド”を聴いてきましたが、そのメディアでの取り上げられ方をずっと気にしてみていました。

簡単に言うと、ガールズバンドの「女の子扱い」です。

 

女性だけでバンドを組んでいる、ただそれだけの理由で「女の子的な振る舞い」をどこかで期待している周囲の反応が、バンドや曲のカラーに対してしっくりこないということを多々感じていました。

 

例えばねごとあたりのオーディエンスは顕著で、フェスのフロントエリアは「これはアイドルのライブか?」という客層になるし、リハ中のメンバーに声をかけようとする客はいるし。曲は好きで、ライブパフォーマンスは素晴らしいのに、なんとなく居心地の悪さを感じることがありました。

 

いや、20代後半童貞クソ野郎よ、どの口がいう、という批判が飛んできそうですね。

 

平昌オリンピックのカーリング女子代表がメダルを獲りながら「私たちをカーリング選手として見てほしい」と涙した光景が記憶に新しいですが、まさに同じような環境が存在しているように感じます。

オーディエンスは彼女たちをバンドマンとして正当に評価しているか?曲をきちんと聴いているか?歌詞をちゃんと聴いているか?

 

赤い公園には今後、「元アイドルのボーカルが加入した女子4人組バンド」というレッテルが貼られることになるでしょう。それは“実力派”の彼女たちにとって煩わしいものになるかもしれません。

しかし“新生”赤い公園なら、そういう周囲の雑音もぶっ壊してくれると確信しています。

 

新体制でもこれまでの曲もやってくれるのかな。それなら石野さんの声でどの曲をやって欲しいかな。

バシッと聴かせるなら『風が知ってる』かな。『KOIKI』のサビも聴きたい。はたまたパワフル系で『西東京』あたりも良いな。

 

赤い公園の新しい音楽への期待を込めて。