むーさんは外を向く

欲望に正直に。琴線に触れるものを愛して。

地図の見える病

自分は幼少期から地図に興味があり、いつの間にか、地名を言われれば大体の場所が分かるくらいの知識を身につけていました。

 

市町村の名前を行ってもらえれば何県にあるのかはもちろん、大体どの辺りにあるのかもある程度わかりますし、駅名を言ってもらえれば大体の場所とその駅までのアクセスは調べなくてもある程度は分かります。

 

この"能力"の存在には小学生くらいから気付いていたのですが、これまでの人生でこれは、どちらかといえば隠したい部分であったというのが本音でした。

 

もともと地名の知識が増えていったのは自分が小さい頃から鉄道好きだったことに他なりません。

小学生や中学生の頃は、修学旅行や校外学習で班行動があるときがもっとも知識を活かせる場所でした。自分の班だけではなく他の班のスケジュールも考えたり、東京駅の構造を事前に把握して誰よりも早く集合場所に到着することを目指してみたり…

その時は優越感を得ることもありましたし、友達も似たような趣味だったのでこの知識は邪魔ではありませんでした。

 

しかし徐々に、知識があることにコンプレックスを感じるようになってきました。

 

スクールカーストというものがありますね。上記のような奴だったので僕は間違いなく「オタク」ポジションにいたわけです。

「鉄道が詳しい→オタク→キモい」の構図は間違いなくあると思いますし、中学生や高校生という年頃ですから、キモいと思われる根は絶っておきたいという気持ちから、普段はそういう方向に興味があると思われないように、少なくとも第一印象で思われないように、いつの間にか気を使っている自分がいました。

 

それがここ1年くらいで、潮目を少し変えてくれそうな出来事がいくつかありました。

 

その一つは、地方で活躍する人、しようとしている人たちに出会うことが多くなったがために起こるようになったことですが、

こういう人たちが「自分は○○(地名)というところで活動している」というときに、僕の場合はもちろん「○○県のここら辺ですよね?」みたいなことを答えます。

そうすると、「なんで知ってるんですか!」と目を輝かせてくれます。この時の皆さんの表情が大好きです。

 

日本の地方、問題は山ほどありますが、根本的なところでは「自分の故郷や今関わっている場所に自信を持てない」というところがあると思います。

 

だからこそ、外から見て「あなたの故郷のことを知っている」と知らせてあげるだけでも大きな意味を持つということに気付きました。

 

知識をひけらかすことは印象が悪い…そう思いながら必死に隠そうとしていた「本能」と上手に向き合い、武器として効果的に使っていければと思っています。