むーさんは外を向く

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日本人の"おみやげ観"と倉敷

先日、岡山県の倉敷へ行ってきました。

泊まったのは、ゲストハウスの有鄰庵。この有鄰庵を含めて、倉敷の美観地区にはおしゃれな空気感が広がっています。

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この美観地区の店舗ラインナップを見て、ちょっと気になったことがありました。

 「倉敷じゃないと買えないものか?」ということです。

 

倉敷のおみやげとして盛んに取り上げられているものには、

・デニム(ジーンズやバッグなど)

・マスキングテープ

などがあります。

 

もちろん倉敷の地名が入ったものありますが、どちらかというと倉敷を意識して売られているものは少ないように感じました。

 

「おみやげ」といえば、ペナントだった(らしい)

 

おそらくこの傾向、昔の日本の「おみやげ」の感覚とは異なるものでしょう。

 かつて日本の観光地の定番おみやげの1つに「ペナント」がありました。

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行った土地の名前がストレートに書かれたものです。おそらくこういったものを家に飾って、「この間○○へ行ったんだ〜」みたいな会話をしたのでしょう。

 

このペナントに代表されるように、おみやげというものの必須条件の一つとして、「どこで買ったのかが一目で分かる」というものがあったのだと思います。だからこそ、どこにでもあるようなクッキーや饅頭が、地名や名産品の焼き印を押されることによっておみやげとしてのアイデンティティを持ったともいえるわけです。

 

倉敷のデニムやマスキングテープの話に戻りましょう。

 

 美観地区にはデニム製品を扱う店もマスキングテープを扱う店も数多くあります。デニムに関しては作り手が多くいるという地理的な特徴があってのこともありますが、マスキングテープをおみやげとする土地はあまりないでしょう。美観地区の街並みや桃太郎といった「ご当地もの」も確かにありますが、倉敷ではそうした商品もマジョリティではないように見受けられます。

 

「モノ」と「コト」の二項対立とは言い難い

 

 “倉敷みやげ“の根底にあるのは、「倉敷じゃなくても買えるけど、倉敷で買うことでちょっといい感じがする」という感覚ではないでしょうか。

要は美観地区でおしゃれなものを買うという「コト消費」と言ってしまえばそれまでですが、単なるおしゃれ空間の消費ではなく、売られているモノの特徴を伴っているものであることは言うまでもありません。

 

最近は「コト消費」ばかりが注目されがちですが、やはりモノあってのコトだという感覚が必要なのでしょう。例えばK-POPのアイドルのようになりたいと言って韓国まで行って化粧品を買いあさる女の子たちの感覚でしょうか(?)

 

途中から論点がめちゃめちゃになりましたが、とりあえず倉敷は日本人の新しい“おみやげ観”を体感できる場所だといえるでしょう。

プリントクッキーが売れなくなるのももうすぐかもしれない・・・。