むーさんは外を向く

欲望に正直に。琴線に触れるものを愛して。

「楽しいスポーツ」は実現可能か

僕は運動神経がとても悪く、人並みに出来るスポーツがなかなかありません。でも、スポーツは好き。テレビを見るのももっぱらスポーツ中継です。

 

そんな自分が日々生活をしていて、とても引っかかることがあります。

 

「日本には、"楽しく"スポーツをやれる環境があまりにも欠如しているのではないか」

 

多くの人がスポーツに触れるのは中学や高校の部活。子供の頃外で活発に遊んでいても、部活動における「勝つためのスポーツ」について行けないと、10代半ばでスポーツをする機会を失ってしまいます。

 

大学では一見すると楽しくスポーツをやる機会があるようにも見えますが、基本的にはセミプロ的な部活と、飲みサーの二項対立。しかもいずれにせよメンバーは中学や高校でそのスポーツに触れているか、いきなり初めてもついていけるだけの運動神経がある人。

どちらにしても、「運動が得意ではないけど運動するのが好き」という自分のような人間にはあまりにも生きにくい社会のように感じます。


余談が長くなりましたが、最近では"楽しく"スポーツをやる場所を提供しようとする動きもあるようで、先日はその一つと言える個サル(個人参加のフットサルに参加しました。そこから考えたことを書いていこうと思います。

 

www.sumidacity-gym.com

 

先日友人に誘われて、墨田区総合体育館でフットサルをやってきました。
個サルはその名の通り個人参加がベースなので、チームのその時集まったメンバーで即席で作られます。

 

レベル分けがなされていて、ここでは「ジョイサル(=初心者に合わせたルール)」「ガチサル(=本気の試合)」が設定されているので、もちろん自分は前者へ。

 

しかし…

 

ここで序盤の話につながる問題が露見します。
そもそも休日にお金を払ってフットサルをしようという人に、"初心者"はなかなかいません。

 

初心者でも楽しめるというコンセプトであっても、試合が始まればどうしても孤立。もちろん他の参加者も趣旨は理解しているので、ついて行けないと分かれば優しいパスをくれることもありますが、彼らにとっての優しいパスさえも自分たちにとってはしんどくなってしまいます。

 

「明らかに孤立してるな」「陰で『なんだアイツは』って思われてるんだろうな」

 

それは、運動の苦手な人が体育の授業で感じる感情そのものです。僕も、中学時代の体育の授業でバレーボールをして、ボールを触ったらスポーツが得意な男子から「出しゃばるな」と言われたことを不意に思い出してしまいました…

 

とはいえ、これまでなら仲間を5人集めなければフィールドに立つことさえ叶わなかったことを考えれば、格段にハードルを下げてくれる存在であることは間違いありません。

 

より広く、本当の意味で開かれたスポーツの場になるには何が必要なのだろう、、、

とにかく、下手な人でもスポーツから離れる必要のない、運動音痴にも寛容な社会になればな、と思っております。

 

(個サル利用日 2018年6月9日(土))

多摩ニュータウンの"はじまり"を歩く②名店街・諏訪団地

前回に引き続き、多摩ニュータウン探訪です。  

musan-tr-gh.hatenablog.com

 

永山地区を歩き終え、丘を下ってきました。もう一度丘を上がっていくと、いよいよ諏訪地区。その期待に応えてくれるかのように(?)、良さげな看板が立っているじゃないですか。

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名店街、つまり団地の中の商店街ですね。すっかり寂れてる印象がありますが、実際どうなのでしょうか。早速行ってみましょう。

 

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期待を裏切らない古さと寂れ具合(笑)

 

再度言いますが訪れたのは平日の昼過ぎです。つまり、高齢者が一番出歩いてそうな時間帯なので、こうした団地の商店街ならもうちょい活気があるだろうと思ってたわけです。

 

その時間帯でこれですから、そりゃ心配にもなりますよねぇ…こりゃ想像以上だな、という感じです。

 

道を挟んで反対側、永山団地の南側にも名店街的なものがあるようなので、ついでにこちらにも行ってみましょう。

 

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いかにもって感じですね。

諏訪側と違ってこちらにはグルメシティが入居しているので、多少活気があります。しかし多少です。基本的には、デイサービス系か、高齢女性向きの衣料品店が立ち並んでいて、こちらもいかにもという感じです。

 

哀愁溢れる名店街の中で、さらに哀愁漂うアイテムを見つけました。

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東京ヴェルディ1969

もはや下の方とかボロボロになってますが、それも無理はないでしょう。1969をチーム名に冠していたのは2007年シーズンまでのようです。

 

この日は新宿から京王線に乗って永山まで来ましたが、京王線の車内ではFC東京の試合映像が流れていました。東京全体を見てもやはりFC東京の方が今では圧倒的に優勢ですよね。

 

そんな、驕れる者久しからず的なヴェルディ多摩ニュータウン、ちょっと重なる気がしますね。川崎から移ってこの地がホームタウンとなったのものもはや必然だったのかもしれません。

 

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後ろ向きな話ばかりしてても仕方ないですね。

新緑の季節ということで、なんだかんだ綺麗な街並みでした。

 

諏訪地区に戻って少し外れの方まできました。

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なんとなんと、この土地でもまだ新築マンションの計画ときた。ちょっと驚きでした。大丈夫なのだろうか。

 

とはいえ、同じ諏訪地区にはマンションブランドbrilliaが建ってますし、そういった意味では多少の新陳代謝はあるのかもしれません。

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振り返ってみれば、団地内には保育所もそれなりにあるように感じました。子育てという観点から、団地も少し見直されてるのかもしれません。

 

一昨年くらいに足を運んだ高島平団地もそんな感じだった記憶があります。建物が多少古いとはいえ最近はリノベ物件も目立ち、価格も新築マンションと比べればリーズナブルということも、親子連れを呼び込む要因かもしれませんね。

 

まあ数時間歩いたくらいじゃそこら辺のことはよく分かりません。とはいえ、希望と絶望がいい感じに混ざり合った街と言えるのではないでしょうか(?)

 

(訪問日:2018年5月15日(火))

多摩ニュータウンの"はじまり"を歩く①小田急永山駅~永山団地

特に予定のない平日休み。

なんとなく思い立って、多摩ニュータウンへと足を運びました。

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多摩ニュータウン」と一口に言っても、何駅にもまたがる広大な敷地。あちこち回ることはできないので、今回その多摩ニュータウンのなかでも最初に開発の始まった「諏訪・永山地区」へ行ってみました。

Wikipediaの入れ知恵なので、詳しい歴史はよく知りません。

 

新宿から京王線に乗って30分ほど、調布を過ぎて稲城に差し掛かったあたりから、多摩ニュータウンのある多摩丘陵へと入っていきます。

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しかしまあ、当時の人々はよくこんなところに街を作ったなと思うくらい、意外にも山深いんですね。まあ逆に言えば、0から街を作るならもうそういう土地しか残ってなかったということだけれども。

 

というわけで到着しました永山駅。諏訪地区方面へは小田急側から出ます。

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いきなりタイムスリップしたかのような看板がお出迎えです。開業当時から変わらないであろうことは古めかしいフォントが語ってくれています。

最近は小田急の駅も下北沢の地下化を筆頭に各地で駅が新しくなっていますが、開業当初から高架であったがために逆に古い看板が残ったというところが興味深い。

 

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駅前からも集合住宅群がチラッと見えます。早速、小田急永山駅の南側へと進んでいきましょう。

 以前、大阪の千里ニュータウンにある阪急の北千里駅へ足を運んだときのことを思い出しました。なんとなく雰囲気が似てるなぁ。

 

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歩道はとても綺麗に整備されています。新緑の時期ということもあり、より一層気持ち良く感じました。テスト期間だったのか、昼過ぎの割と早い時間帯だったものの、たくさんの高校生とすれ違いました。

多摩ニュータウン高齢化の象徴として語られることの多い土地ですが、(かつて多くの子供がいた名残もあり、)永山駅周辺にも学校が多くあるようです。

 

永山駅付近はこんな感じで"意外ときれい"です(失礼)。ニュータウンのなかでも最も古い地域ということでもっとボロい建物が並んでいるものと勝手に考えていましたが、さすがにリノベがそれなりに進んでいたり、一部はマンションブランドbrilliaに置き換えられていたり(後述するかも)するので、駅から近い範囲を見る限り団地感はあまりしませんでした。

 

多摩ニュータウンを紹介していたあるブログで「最近は『多摩ニュータウンっぽい』写真を撮れるアングルが少なくなった」という趣旨の文章がありましたが、それをなんとなく感じました。

 

が、

 

500mくらい南下したあたりから様子が変わります。「ここからが本番だよ?」と、怪しげな誘惑を受けている気分になってきたので、さらに南下します。

 

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一際ボロい建物が見えてきました。

どうやら廃校跡のようですが、今も創業支援?の施設として使われているみたいです。今でも周辺には学校が多いと言いましたが、それでも最盛期からは相当子供も減っているのでしょう(というか昔が多すぎた)。

 

なかなか伝えられる写真がないのですが、広い道は基本的に「谷」を通っています。そのため、現存する団地や学校は基本的に丘の上にあるため、階段がすごいことになっています。

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あちこちにこのレベルの階段があり、高齢者の方々にはしんどいでしょうね。もちろん生活実態に合わせて、多くの箇所でスロープが併設されていて、電動アシスト自転車を使う人も多く見受けられました。

ちなみに上の写真は多摩永山中学校の入り口になります(多分裏口だけど)

 

そして丘の上にあるのが、 永山3丁目団地。

いよいよ団地っぽくなってきましたね。各棟の番号を記した文字のフォント、良い味を出しています。

テンションが上がってきました。

 

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しかしこの日の気温は30℃近く。

日差しも強く、気づいたら1km以上南下してきていたのもあり、同じ建物の連続で数分歩いたら飽きてきました。正直もう帰ってもいいなと思いました(笑)

 

とはいえ今回の「本丸」、諏訪地区に到達していないことを思い出し、今度は東へと針路を変えます。

 

あとから振り返って言えることですが、

この時点ではまだ、多摩ニュータウンの本気を見られていなかったようです。

 

続きは次回。

 

(訪問日:2018年5月15日(火))

赤い公園の"新境地"と、僕らはいかに向き合うか

 

 5月4日に発表された赤い公園の新ボーカル加入のニュースはとても衝撃でした。

www.sma.co.jp

この文章を書き始める前に一つ申し上げなければならないのは、自分は普段アイドルの曲を興味を持って聴くことがなく、したがってアイドルの楽曲に関する知識がありません。有名どころでないならなおさら。

そのことを前提に、読んでください。

 

アイドルルネッサンスに関しては、アイドル好きの知り合いがSNSでシェアする情報でたまに触れる程度で、知ってる情報といえば最近解散したことくらい。メンバーの名前も顔も知らない状態だったので、「アイドルが赤い公園のボーカルに???」という断片的な感想しか抱くことができませんでした。

 

そもそも、昨年脱退した元ボーカル・佐藤千明さんのボーカルに惚れて赤い公園を聴いてきた身として、あの曲を表現できるボーカリストなど他にいないと確信してきたので、本当に大丈夫なの?という疑念が先行しました。

 

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http://www.sma.co.jp/akaiko-en0504/ より

 

というわけで、まずはアイドルルネッサンスの楽曲を聴いてみることにしました。

とはいえメンバーの顔も名前もわからない状態。MVを見ながら、どれが石野さんなのかを探すところからのスタート(笑)

 

 ちょっと話は逸れますが、アイドルのMVから特定のメンバーの声を知ろうとするの、結構難しいですね。ソロが少ないし、基本的にみんな同じ衣装を着るので(そこ?)

というかコンセプトも選曲もめちゃくちゃ面白そうなアイドルだったんじゃん。解散する前に知っておけばよかったよ。

 

ということで気づいたら数曲MVを漁っていまして、その中で見つけましたよ。曲の冒頭でソロ持ってるやつ。

*いまだにこの子が本人なのかちょっと不安です(笑) 違ったら指摘してねオタクの皆さん。

youtu.be

なるほど。納得だわ。

 

なんかうまく言えないのですが、佐藤さんを彷彿とさせる「太さ」があるような感じが。不覚にも、歌声を3秒聴いただけで姿が重なった感じがしました。

 

ということで、石野さんの加入は赤い公園にとってメンバーの皆さんにとって非常にハッピーなものであることは間違いないでしょう。

 

そこでもう一度冷静に考えなければいけないのは、私たち受けとめる側の問題。

 

自分は今まで、チャットモンチーを筆頭に、赤い公園、ねごとなど、多数の“ガールズバンド”を聴いてきましたが、そのメディアでの取り上げられ方をずっと気にしてみていました。

簡単に言うと、ガールズバンドの「女の子扱い」です。

 

女性だけでバンドを組んでいる、ただそれだけの理由で「女の子的な振る舞い」をどこかで期待している周囲の反応が、バンドや曲のカラーに対してしっくりこないということを多々感じていました。

 

例えばねごとあたりのオーディエンスは顕著で、フェスのフロントエリアは「これはアイドルのライブか?」という客層になるし、リハ中のメンバーに声をかけようとする客はいるし。曲は好きで、ライブパフォーマンスは素晴らしいのに、なんとなく居心地の悪さを感じることがありました。

 

いや、20代後半童貞クソ野郎よ、どの口がいう、という批判が飛んできそうですね。

 

平昌オリンピックのカーリング女子代表がメダルを獲りながら「私たちをカーリング選手として見てほしい」と涙した光景が記憶に新しいですが、まさに同じような環境が存在しているように感じます。

オーディエンスは彼女たちをバンドマンとして正当に評価しているか?曲をきちんと聴いているか?歌詞をちゃんと聴いているか?

 

赤い公園には今後、「元アイドルのボーカルが加入した女子4人組バンド」というレッテルが貼られることになるでしょう。それは“実力派”の彼女たちにとって煩わしいものになるかもしれません。

しかし“新生”赤い公園なら、そういう周囲の雑音もぶっ壊してくれると確信しています。

 

新体制でもこれまでの曲もやってくれるのかな。それなら石野さんの声でどの曲をやって欲しいかな。

バシッと聴かせるなら『風が知ってる』かな。『KOIKI』のサビも聴きたい。はたまたパワフル系で『西東京』あたりも良いな。

 

赤い公園の新しい音楽への期待を込めて。

新幹線の先っちょの街の、ちょっとおしい話

昼飲みのために赤羽へ行ったときのこと。

 

足を運んだのはゴールデンウィーク初日。赤羽の駅前では馬鹿祭りなるものが開催されていて大盛況。その祭りの一角で、北海道北斗市がブースを出していました。

 

北斗市といえば、現在の北海道新幹線の終点、新函館北斗駅がある街です。ということで、新幹線の開業前後から都内などでのプロモーションを積極的に行っています。

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北斗市ゆるキャラずーしーほっきーも遊びに来ていました。どう見ても人の手足なせいで気持ち悪さが3倍増くらいになってます(笑)

 

さて、推しのゆるキャラとの突然の遭遇にテンションが上がっていたところ、アンケートをやっていたので答えました。

内容は、北斗市に行ったことがあるか、北海道でどこに行ったことがあるか、北斗市のお土産でどんなものがあると良いかなど、極めて普通な内容。

 

このアンケートを回答しただけで、お米を3合貰えたんです(笑)

正直、あのアンケートにお米3合と対等な価値があるかというと、ちょっと微妙だと思いますが…

 

さらに問題なのは、そのお米の配布の仕方。

ただの透明な袋に入れただけでした。

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※米だけだと何も伝わらないので、仕方なく北斗市のパンフレットを付けて撮りました(笑)

 

お米のブランドは確か、渡すときに口頭で伝えてもらったのですが、米のブランド名なんてそうそう覚えているものでもないし、その後めちゃくちゃ酒飲んだので覚えてる訳がありません(笑)

 

せめて袋のどこかに品種名を書いてくれれば、理想を言えば生産者の名前とか書いてくれれば、例えばこのお米を食べて「美味しい!」と思ったら「何というお米かな?」とググるかもしれません。そこからファンになるかもしれません。北斗市の関係人口として街に貢献する人が現れるかもしれません。

 

ただの透明な袋にお米を入れてしまったことで、この芽を摘んでしまったことは、とても残念だと感じました。

 

今は終着駅でも、いずれは盛岡や八戸のように「途中駅」になる日がやってくる。その時に北斗市が素通りされない街になれるかどうかは、そうしたちょっとことの積み重ねにかかっているのかもしれません。

 

(訪問日 : 2018年4月28日(土))